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未明からフル稼働の除雪車=午前10時半ごろ、室蘭市栄町
◆―― JAFにもSOS続々
発達した低気圧が北海道の西側に停滞し、大気の状態が不安定となった影響で、室蘭市内は5日も各地で記録的な雪に見舞われた。市内全小中学校が臨時休校となったほか、100台を超える除雪車が市内全域に出動。登別市内でも今季初めて除雪車がフル出動するなど、生活への影響が見られた。
室蘭市土木課によると、この日は午前3時ごろから除雪車106台が市内全域で作業を行い、午後5時現在も作業が続いている。市では自動応答ガイダンスやスマートフォンなどで現状が分かる除雪ポータルサイトを2023年度から導入しており、市民からの直接の問い合わせ件数は減少している。
サイトが一時反映されていなかったため「除雪車は出動しているのか」などの問い合わせはあったが、20件ほどに抑えられているという。同課は「今後も大雪が降った際は引き続きサイトや電話をご利用ください」と呼びかける。登別市では除雪車56台が今季初めてフル出動し、市内全域で午前6時ごろから作業に当たった。
室蘭市内は防寒着姿の地域住民らが朝から雪かき作業に追われた。御前水町の山根のり子さん(80)は、午前11時から作業を開始。「昨日疲れてしまったので、きょうは風が少し止んでから」と話した。「このまま暖かい日が続けばと思っていたら大雪。とても大変」と家の前の道路を除雪した。
雪の影響で臨時休校になった八丁平小6年の永山新さんは「いつもお手伝いしている。きょうは多くて大変」ときょうだいで敷地内や家の周りの除雪を頑張った。室蘭市教委によると、6日は全小中学校で通常授業となる予定。
交通への影響も一部で見られた。日本自動車連盟(JAF)札幌支部によると、5日午前0時から午後5時までの胆振管内の救助依頼は40件で、うち12件が雪道で車が埋まり動けなくなる「スタック」だった。JRは道内の特急を含む計114本が降雪の影響で運休となったが、室蘭線では大きなダイヤの乱れはなかった。道南バスも路線、高速バス共に通常通り運行した。