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断続的に雪が降り続く富山市内=5日午後
今季一番の強い寒気により、日本列島は5日、北陸など日本海側の広い範囲を中心に大雪となった。既に記録的な降雪となった地点も出ているが、強い冬型の気圧配置は9日ごろにかけて続く見込みで長期の大雪となる恐れがあり、気象庁が警戒を呼びかけている。引き続き、普段は雪が少ない太平洋側の平地でも積雪となる可能性がある。
気象庁によると、岐阜県白川村では5日午後5時までの48時間降雪量が129センチで、昨冬までの記録を上回った。12時間降雪量の最大値は午後5時時点で富山市の猪谷が50センチ、白川村が48センチ、新潟県上越市の安塚が45センチ。
日本海では、大陸からの冷たい風が合流してできる日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が形成され、北陸周辺に雪雲が流れ込み大雪をもたらした。九州では鹿児島市で6時間に2センチの雪が降り昨冬までの2月の記録に並んだ他、佐賀市などでも降った。
北日本や東日本の上空約5千メートルには氷点下39度以下の強い寒気が流れ込んでおり、日本付近は強い冬型の気圧配置となっている。9日ごろにかけて続き、上空に断続的に強い寒気が流れ込むため大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所がある。
6日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、東北、北陸100センチ、東海80センチ、近畿60センチ、北海道、九州北部50センチ、関東甲信、中国40センチ、四国30センチ、九州南部15センチ。その後の24時間は東北、北陸70センチ、東海50センチ、近畿、中国40センチ、四国30センチ、関東甲信20センチ。