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2025/04/01 15:00医療・健康・福祉

〈動画〉「気になる症状 専門家に聞く」㊤ 加齢黄斑変性

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 気になる症状は病気のサインかもしれない。受診のきっかけになれば早期発見に役立つ。そこで目、耳、口で知っておきたい三つの病気を取り上げ、症状や治療法について専門家に聞いた。

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視界の中心が見えにくく 片目チェックで早期発見



 「直線がゆがんで見えたら要注意。放置すると視力が低下する加齢黄斑変性の疑いがある。早めに眼科受診を」と上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)の飯田知弘特任副院長(眼科)は呼びかける。

 加齢黄斑変性は、加齢などにより目の奥にある網膜の「黄斑」という部分が障害を受け、視界の中心部が見えにくくなる病気。社会の高齢化に伴い患者が増えている。

 約90%は「新生血管型」(または滲出型)と呼ばれ、黄斑部や周辺に異常な血管ができる。この血管はもろく、出血したり、むくみを起こしたりして黄斑部を傷めるため、症状が進むと深刻な視力低下が起こる。

 新生血管を見つける新しい検査に「光干渉断層血管撮影」がある。造影剤の注入は不要。数分で済み、患者の身体的負担はほとんどない。

 治療は、新生血管の発生や成長を促すタンパク質の働きを抑える「抗VEGF薬」を目に直接注射する。飯田特任副院長によると1カ月に1回の注射を通常は3~4カ月続け、効果を判定する。出血やむくみが消え、視力の維持や改善が確認できれば、注射の間隔を延ばすことを検討する。ただ完治は困難なため、治療の継続は必要だ。

 抗VEGF薬は高価だ。3割負担で1回約2万2千円から約5万5千円。自己負担額を抑える高額療養費制度の活用を検討したい。

 新生血管型とは別の「萎縮型」もある。こちらは進行は遅いが、今のところ有効な薬剤がない。

 どちらの型も診断されたら喫煙者は必ず禁煙し、緑黄色野菜などルテインやビタミンC、Eを含む食品の摂取を心がける。定期検査も大切だ。

 加齢黄斑変性は簡単にセルフチェックができる。格子状の表の中央を片目で見つめ、直線がゆがんだり、暗く見えたりすると「疑いあり」。片方の目は必ず隠して行う。両目だと反対側の目が補完し、発症していても気づかない可能性がある。

 飯田特任副院長は「この病気は早期の治療開始が重要で『まだ見えるから』と先送りするのは危険。40歳以上の人は、自覚症状がなくても年に1回は網膜の状態をチェックする眼底検査を受けてほしい」と話している。

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男性の眼底の状態を検査する飯田知弘・上尾中央総合病院特任副院長=東京都新宿区

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飯田知弘・上尾中央総合病院特任副院長

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