初開催された中津川西宮神社の「福男選び」で一番福となった鈴木悠右さん=10日未明、岐阜県中津川市
兵庫県西宮市の西宮神社で行われた伝統神事「福男選び」が、岐阜県中津川市の分社・中津川西宮神社でも10日、初めて実施された。分社創建130周年を記念したもので、午前4時ごろ太鼓の合図で男女計69人が走り出し、降雪の中、白い息を吐きながら約400メートルを駆け抜けた。
応募者から抽選で選ばれた10~70代が参加。くじ引きで3グループに分かれ、中山道歴史資料館前を順次スタートし、薄く雪の積もった坂道を全速力で駆け上がり、全員が転倒することなく無事に神社まで走り抜けた。
岐阜県のチームの短距離選手という恵那市の会社員・鈴木悠右さん(30)が「一番福」に。「雪で路面状態が悪かったが、けがなくゴールできてよかった。自分の福がなくなるくらい、全国の人に福を届けたい」と話した。
中津川西宮神社は1895年に創建された。福男選びは、昨年11月に群馬県桐生市の分社・桐生西宮神社でも行われた。