写真は中島地区での実証事業。15日からの中央地区では10人乗りワゴン車両を運行させる
室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は15日から、無料循環の「らんらんバス」の中央地区版として「らんらん周遊ワゴン」を運行する。同地区再生プランの実証事業の一環。年金支給日や地域イベントの開催日などに合わせて、10人乗りでまち中を巡る乗車無料の車両を運行する。
商議所は2022年に中島、中央両地区の活性化を目指す再生プランを、地域の商業者らと策定。商議所の商業ビジョンや市の立地適正化計画と都市計画マスタープランをベースに、ウィズ・アフターコロナや災害、老朽化物件対応といった社会的背景を踏まえ、地域再生や活力あるまちづくりへの具体案として、歩行者空間や住宅整備、まち並み景観などを掲げている。
地域の回遊性を高める周遊事業は23年10月から、中島地区でスタートした。無料循環の「らんらんバス」を運行して、年金支給日や平日、土曜日などに運行して利用者ニーズを把握した。
15日からは中央地区でも実施する。中島地区ではバスを活用したが、中央地区では10人乗りのワゴンタイプの車両を使用する。同日を皮切りに1月は18、19日、2月1、2、14日、3月14日に運行する予定。年金支給日のほか、地域で行われるイベントの開催日などに合わせて走る。
運行時間は午前10時~正午、午後1~3時の予定。むろらん広域センタービルを発着点に、JR室蘭駅、スーパーアークス室蘭中央店、市立室蘭総合病院、浜町商店街、室蘭プリンスホテルを経由。緑町のヤマコしらかわに到着後、同ビルに戻る。30分ほどで循環する。
今後運行ルートや時間帯などを提示する予定。室蘭商議所は「1月18、19日には中央地区でイベントもあるので、イベント参加やまち中での買い物の際に循環ワゴンを活用してもらいたい」としている。