安全操業などを願って行われた打ち初め式=6日
日本製鋼所M&E室蘭製作所の瑞泉鍛刀所(茶津町)で6日、打ち初め式が行われ、1年間の安全操業と社業発展、地域住民の健康を祈願した。
上田奏所長や労組幹部など関係者約10人が出席した。鍛刀所5代目当主の佐々木胤成刀匠は、鍛造用の炉「火床(ほど)」から約千度に熱せられた玉鋼を取り出し、大小のつちでたたいて厚さ5ミリほどに仕上げた。
佐々木刀匠は、これまでの経験を生かし「納得できる作品を一本でも多く作りたい」と決意を新たにした。昨年入社し、秋から修業を始めた笹本祥汰さんは初めての「打ち初め式」を終え「緊張した。これからも基礎をしっかりと身に付けていきたい」と話した。
打ち初め式は鍛刀所が開設された1918年から続く伝統行事。この日に奉納したへし金は、1年間の日本刀の材料とする。