読者の皆さま、明けましておめでとうございます。2025年が幕開けしました。
■新生日本の志操を
今年のキーワードは「80年」です。1945年(昭和20年)の敗戦から80年。日本は「平和と民主主義」という新しい価値観を目標に、自立国家の道を歩み、高度成長期を経て世界経済に影響をもたらす国となりました。
しかし、現状はどうでしょうか。世界的な技術革新が躍進する一方、国家紛争は絶えず、時代は混迷を極めています。国内の政権といえば、相変わらずの「政治とカネ」が付きまとい、不安・不信の中で昭和から平成、そして令和時代に突入しました。
問われるべきは、いかに安心と安全を取り戻すか-にあります。社会保障問題から税、エネルギー、物価高、団塊世代の後期高齢者移行など。国と国民の役割や責任、地域形成の関わり、制度づくりなど「新生日本の志操」を生み出さなければいけません。
■室蘭の次なるステージに
「待望の地元新聞生誕す」。1945年12月8日の第1号発刊以来、室蘭民報社も創刊80年を迎えます。さまざまな時代を経て地域の読者、スポンサーの皆さまに支えられて「傘寿」を迎えました。ここ10年を振り返りますと、新型コロナ禍が猛威を振るう中、2020年に電子版を創設。紙媒体とデジタルメディアとの統合編集により「電子版で速報、新聞で詳報」というスタイルを築きました。室蘭民報はどのような時代になろうとも「地域に寄り添う、地域のための室民」に変わりありません。
■地元愛と情熱「満天花火」
本社80周年記念として、9月6日に開催する国内最大級3万発「室蘭満天花火」を共催しています。まず自分たちが動かなければ何事もできない-。「ドーンといこうよ。」というキャッチフレーズは地元愛と情熱が込められています。スタッフだけではなく参加する皆さんで作り上げる花火大会になることを願い、新たな挑戦で室蘭を「次なるステージ」に導くきっかけになれば、と思っています。
地域の皆さまから「室民があるから頑張っていける」と言われるように、読者を勇気づける紙面を心がけ、「100年新聞」に向けて心通い合う地域づくりにまい進してまいります。
室蘭民報社代表取締役社長 野田龍也