雪に覆われた山形県鶴岡市の中心部=10日午前
◆―― 交通機関に影響も
強い冬型の気圧配置が続き、10日は北日本から西日本の日本海側を中心に各地で大雪となった。気象庁は交通障害や暴風雪、高波に警戒するよう呼びかけ、着雪や雪崩、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意を求めた。山形新幹線が運転を見合わせ、東海道新幹線も速度を落として運転するなど、交通機関への影響が出た。
気象庁によると、北日本や東日本の上空約5500メートルに引き続き氷点下30度以下の強い寒気が流れ込む見込み。11日は冬型の気圧配置が次第に緩むものの、午前中を中心に強い寒気の影響が残る。大気の状態が非常に不安定となり、局地的に積乱雲が発達。11日にかけて大雪となる所がある。
10日の3時間降雪量の最大値は午前8時時点で福島県の南会津町と西会津町で20センチ、新潟県阿賀町で19センチとなった。多くの地域で平年を大きく超える積雪となっている。
JR東日本は10日、除雪作業が難航しているとして、山形新幹線の福島―新庄間の上下線で始発から午前11時まで運転を見合わせた。JR東海によると、東海道新幹線も始発から名古屋―新大阪間の一部区間の上下線で速度を落として運転。最大約50分の遅れが見込まれる。高速道路も一部で通行止めとなった。
11日午前6時までに予想される24時間降雪量は多い所で東北、北陸、近畿、中国60センチ、関東甲信、東海50センチ、北海道40センチ、四国15センチ、九州北部10センチ。その後の24時間は北陸40センチ、東北、近畿20センチ、中国15センチ。
10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は北海道20メートル(35メートル)、東北20メートル(30メートル)。波の高さは東北、北陸、近畿6メートル。