地震で倒壊した家屋＝７日、中国チベット自治区シガツェ市（新華社＝共同）

　【北京共同】中国チベット自治区シガツェ市で７日午前９時５分（日本時間同１０時５分）ごろ、マグニチュード（Ｍ）６・８の地震があり、３２人が死亡した。新華社が伝えた。一部メディアは３６人が死亡したと伝えている。国営中央テレビによると、家屋が倒壊して住民が閉じ込められ、救援隊が現地に向かった。中国地震局によると震源の深さは１０キロ。約２０分後にもＭ４級の地震があった。

　シガツェは自治区の南部に位置し、ネパールやブータンに接している。市政府によるとシガツェの人口は約８０万人。

　中央テレビによると、震源地から半径２０キロの範囲の人口は約６９００人。いくつかの村があり、一部の村は大部分の家屋が倒壊したとしている。

　震源地の周辺は海抜４千メートル級の高地。地震発生時、住民らが建物の外に逃げ出したという。現地は通信状態が不安定で、電力供給が途絶えたとしている。

　中央テレビは現地の商店とみられる建物内で棚から商品が落ちる映像を放送した。中国の交流サイト（ＳＮＳ）には損壊した建物や、がれきが散乱する道路の映像が投稿された。