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2024/11/21 09:00訃報

〈訃報・動画〉北の富士勝昭さん死去 V10度横綱、解説も人気

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北の富士勝昭さん

◆―― 北玉時代、千代富ら育てる
 大相撲で優勝10度の第52代横綱北の富士で、解説者としても人気を博した北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき、本名=竹沢勝昭)さんが死去したことが20日、関係者の話で分かった。82歳。旭川市出身。葬儀・告別式は既に近親者によって執り行われ、12月に八角部屋でお別れの会が開かれる予定。

 1957年初場所に出羽海部屋から初土俵を踏み、大関時代の67年に九重部屋へ移籍。70年初場所後にライバルの玉乃島(後に玉の海へ改名)と横綱同時昇進を果たした。身長185センチで細身の体からの右上手投げ、外掛けなどを武器に優勝を重ね、玉の海と「北玉時代」を築いた。

 74年名古屋場所限りで現役引退し、井筒部屋を創設。後に九重部屋を継承して千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。日本相撲協会の理事としては、広報部長などで活躍した。98年1月に理事選挙に絡む騒動により55歳で協会を退職。大相撲中継の解説者を長く務め、歯に衣着せぬ評論や粋なたたずまいで愛された。

 体調を崩して昨年春場所からは解説を休み、今年7月の名古屋場所初日のNHKテレビ中継にVTRで出演したのが最後の姿となった。


 北の富士 勝昭(きたのふじ・かつあき=本名竹沢勝昭) 出羽海部屋から57年初場所初土俵。67年に九重部屋へ移籍。70年初場所後に横綱昇進。幕内優勝10回。得意は左四つ、外掛け、上手投げ。74年名古屋場所限りで現役を引退し、年寄「井筒」を襲名。77年に「九重」に名跡変更。師匠として千代の富士、北勝海の両横綱らを育てた。日本相撲協会理事に就任し、広報部長や審判部長を歴任した。98年1月に協会を退職後は、大相撲解説者として活躍した。82歳。旭川市出身。

記事写真1

土俵入りを披露する横綱北の富士=1971年1月、蔵前国技館

記事写真2

千代の富士(右)、北勝海(左)の2横綱を育てた北の富士勝昭さん(当時は九重親方)=1987年5月、東京都墨田区の九重部屋

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