笑顔で取材に応じる火野正平さん=2012年12月、東京都渋谷区
個性的で色気のある演技とひょうひょうとした存在感で親しまれ、旅番組でも人気を博した俳優の火野正平(ひの・しょうへい、本名=二瓶康一)さんが14日、自宅で死去した。75歳。東京都出身。葬儀は家族で行った。
児童劇団に所属してテレビドラマ「少年探偵団」に出演し、人気子役となった。作家の池波正太郎が芸名の名付け親となり、1973年放送のNHK大河ドラマ「国盗り物語」で羽柴秀吉を演じて注目された。
時代劇や任俠ものを中心に数多くのテレビドラマや映画に出演。主な出演作にドラマ「新・必殺仕置人」、NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」、映画「終戦のエンペラー」「ラストマイル」がある。
2011年から始まったNHK・BSの旅番組「にっぽん縦断 こころ旅」では、視聴者の思い出の地を自転車で訪ね、地元の人たちと気ままに交流する姿が人気を集めた。