段ボールベッドを手際よく組み立てるなど避難所の設営を体験する町民たち
◆―― 避難所設営手順など確認
【洞爺湖】洞爺湖町は9月30日、有珠山火山噴火防災訓練を町内で行った。噴火被害が想定される地域に住む16自治会の町民約100人が避難の流れや避難所の設営方法を確認し、防災意識を高めた。
今回の訓練は、被害想定範囲が最大となる山頂噴火の予兆があり、警戒レベルが高まったとの想定で実施。参加した町民たちは避難指示発令後、速やかに近くの一時集合場所に自家用車や徒歩で避難。陸上自衛隊も高齢者らに車両を提供して協力した。
避難後、参加者は香川コミュニティセンター(香川)に移動。避難所設営体験を行った。大小30箱で作る段ボールベッドを手際よく組み立て、座ったり寝転んで感触を確かめていた。簡易的な個人空間をつくるパーテーションの設置手順も確認した。
町総務課自治防災室の山本玲係長は「避難所運営は住民主体になる部分が多い。皆で手順を確認した今回の訓練は有意義」と振り返った。