
契約書に署名した(左から)千葉社長と福井校長
◆―― 10月、十勝で初レース
トヨタカローラ苫小牧(苫小牧市柳町、千葉孝三代表取締役社長)と日本工学院北海道専門学校(登別市札内町、福井誠校長)は、トヨタのヤリスを使用したレース「ヤリスカップ」参戦に向けた業務提携契約を締結した。共同チーム「カローラ苫小牧with日本工学院Racing」として北海道シリーズ第3戦(10月19日、十勝スピードウェイ)からレースに臨む。
「ヤリスカップ」は2000年に始まった「ヴィッツレース」が前身で、21年からスタート。同じ車種と条件で行うワンメイクレース。昨年は全国で16戦実施し、道内では十勝スピードウェイで3戦を行った。今年は6月8日、7月13日、10月19日に同コースで北海道シリーズが開かれる。
参戦は自動車業界での人材育成と活性化を図る狙い。同社と同校は高校生のものづくりコンテストや自動車整備大会のサポートといった活動を連携して進めてきた。同社はモータースポーツへの進出を検討していたといい、同校からの提案で共同チームの立ち上げに至った。
同社が自動車レースへ参加するのは初めて。同校は「ヴィッツレース」にエントリーしていた個人へのサポートを5年間ほど行っていたことがあるという。
千葉社長と福井校長が契約書に署名した。千葉社長は「車の魅力を存分に発信し、車ファンと働く仲間を増やしていきたい」と述べた。
福井校長は「自動車業界のさらなる発展が最終目的」と学生の技術力向上や広告効果などが大きいことを示した。
第3戦でドライバーを務める同社U―Car苫小牧店の成川正佳係長(45)はラリーの大会に個人で参加するなど、モータースポーツの経験があり、抜てきされた。「選んでいただいて光栄。最初は完走をしなければいけない。来年からはできれば成績を求めていきたい」と意気込んだ。