「さっぽろ雪まつり」を楽しむ親子連れ。後方は道庁旧本庁舎をかたどった大雪像=4日午前、札幌市の大通公園
北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が4日、札幌市中央区の大通公園などで開幕した。75回目の今年は「赤れんが庁舎」として親しまれる道庁旧本庁舎をかたどった大雪像など、計約200基の雪像・氷像が登場。国内外から例年200万人前後が訪れる。11日まで。
実行委員会によると、大通公園には大雪像5基のほか、市民が制作した80基などが並ぶ。中には旭川市出身で、パリ五輪陸上女子やり投げの金メダリスト北口榛花選手の雪像も。
繁華街ススキノには氷像60基、同市東区のスポーツ施設「つどーむ」会場では、雪でできたすべり台や、そりで遊べるスペースが設置された。
岡山市から母親と2人で訪れた小学生・西平侑生さん(9)は、視聴しているアニメのキャラクターを見つけて大喜び。細部まで造形された道庁旧本庁舎の大雪像を見上げて「リアルで、すごい力仕事だと思った。誰が作ったんだろう」と目を輝かせた。
雪まつりは1950年にスタート。2021~23年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止や規模縮小を余儀なくされたが、昨年は4年ぶりに全面開催した。