室蘭満天花火2025を実施する上村理事長(左から3人目)ら
◆―― キッチンカー60~70台集結
27日に概要が発表された「室蘭満天花火2025」(9月6日、室蘭市だんパラ公園)は、日本最大級の3万発超の花火とともに、遊園地やアーティストのライブ、お笑いステージなどを企画しており、一日中楽しめる一大イベントだ。
「満天遊園地」と題して、北海道初登場の満天ジュラシックパークのほか、遊具・ファファなどを用意。飲食ゾーンでは道内から60~70台のキッチンカーが集結。札幌圏以外では最大規模になる。
ステージでは複数のアーティストが出演予定で、2月3日の入場チケット先行販売前に決定する見通し。お笑いステージも計画しており、出演者は6月発表予定。
会場内では総合案内所のほか、仮設トイレ250棟、身障者用1棟設ける。救護室や授乳室、警察や消防の控室も設ける。
遠方からの来場も想定して、室蘭港フェリーターミナルなど市内4カ所に特設駐車場を用意して、約5千台を止められるようにする。無料シャトルバスがJR東室蘭駅西口から会場に向かうほか、同駅と特設駐車場を結ぶルートなども設ける。JR北海道にも臨時便の運行を要請しているという。
開場と満天遊園地、飲食エリアのスタートは午前10時から。アーティストによるステージは午後2時開始予定。同7時に室蘭満天花火を打ち上げて、同9時からお笑いステージ。同11時終了予定。
開催日が胆振東部地震が発生した日であることから、灯ろうに願いを込めて20メートルほどの高さに上げるランタンフェスも行う。
チケットの先行販売は2月3日正午から。V-VIP(4人用)は22万円、S-VIP(2人用)は15万4千円、1人用のステージエリアSは2万4750円、ステージエリアAは1万9800円、芝生エリアは1万800円。
芝生席やステージエリアS席、同A席のチケットがふるさと納税の返礼品として4月以降に加わるほか、企業版ふるさと納税の受け付けも4月から始まる。オフィシャルパートナーや特別協賛についても随時受け付ける。
災害級の悪天候が予想される場合には、実行委員会で開催の有無を判断して、SNSなどで周知する。
一般社団法人MANTEN PROJECTの上村正人理事長は記者会見で「自分たちが行動することでまちの起爆剤となりたい。まちに愛着を持ち、誇りに思えるような機会になれば」と話した。
また、室蘭満天花火の収益とクラウドファンディングでの調達を通して、子どもの命を守る取り組みとしてヘルメットを提供するプロジェクトを企画中であることも明らかにした。
会見に同席した室蘭民報社の野田龍也代表取締役社長は「『自分たちで考えて動こう』との思いが根底にある。来年以降も継続実施することで、地域貢献と活性化につなげたい」と述べた。
むろらん港まつり(7月)のオープニングを飾っている「室蘭民報社納涼花火大会」は、例年通り実施する。