最終報告で登別のUIJターンの方策について発表する学生たち
東京工科大学(東京)の学生4人が登別市内に滞在し、市内へのUIJターンを促進する方策をまとめた報告会が、札内町の日本工学院北海道専門学校で行われ、登別の「働くまち」としての魅力を発表した。
同大は同専門学校を運営する学校法人片柳学園が設置。報告会は、人口減少などの地域課題にアプローチするため、現地関係者との交流から意義を理解し、地域への貢献意識を高める同大初の国内短期派遣プログラムとして実施した。
同大の学生たちは4泊5日の日程で滞在し、市職員や地域おこし協力隊への取材、登別明日中等学校の生徒との情報交換、市街地や登別温泉街でのグループワークによる調査などを行い、成果として最終日に現地報告会を同専門学校で開いた。
学生たちは東京と登別を比較し、雇用のミスマッチを指摘する一方、通勤時間の短縮による余暇時間ができやすい点などをメリットとして挙げ、起業やクリエイターとして働くには「住まいと職の理想を同時にかなえられる」とした。
同事業は来年度以降も継続する予定。学生を引率した同大講師の中島敏博さんは「思った以上に学生たちに移住について前向きに考えてもらえるようになった。登別はよそ者を受け入れる空気を肌で感じられ、学生たちも良い意味で緊張せず調査に取り組めたのでは」と振り返っていた。