
道内では珍しいバックヤードの常設展示をアピールする菅野館長
9月末で閉館し、登別市郷土資料館(片倉町)と統合することが決まっている「のぼりべつ文化交流館カント・レラ」(登別温泉町)が最後の運営を開始した。統合後に展示することが難しいコーナーもあり、菅野修広館長はカント・レラならではの展示や体験をPRしている。
旧登別温泉中学校校舎を活用した施設で2007年6月にオープン。市内にある遺跡の発掘調査で見つかった土器や石器を保管・展示しており、まが玉作りや火起こし体験など常設の体験コーナーもある。
道内の博物館・資料館では珍しく、通常は見ることができない土器や石器の破片などを保管している収蔵庫も見学することができる。ただし、統合後は展示スペースが限られているため、常設で見られるのは本年度限りになる見通し。
月替わりの体験コーナーは、「シカの角とまが玉でアクセサリーをつくろう!」(19日午前10時~正午、参加費400円)を皮切りに、「縄文むしパンをつくろう!」(5月24日)、「考古学マスター2025」(7月26~9月7日)、「縄文太鼓をつくろう!」(7月26日)、「縄文のムラをつくろう!」(同30日)、「登別縄文どきどきまつり」(9月27日)を予定している。
菅野館長は「オープンしてからいろいろな方たちに考古学や遺跡の楽しさを伝えてきた。あと半年しかこの形では見ることができないので、思い残すことなくたくさん遊びに来ていただけたら」と呼びかけている。
入場無料で、体験コーナーは一部有料。時間は午前10時~午後5時。月曜と祝日の翌日休館。問い合わせは同館、電話0143・84・2069へ。