
宮崎市中央卸売市場で行われた完熟マンゴー「太陽のタマゴ」の初競り=17日午前
宮崎県産のブランド完熟マンゴー「太陽のタマゴ」の初競りが17日、各地で行われ、宮崎市中央卸売市場で1箱(2個入り)が最高52万5千円で競り落とされた。昨年までの初競りの最高値は70万円。JAみやざきによると、高温や長雨の影響で出荷は例年より約1カ月遅れ。糖度は高く、濃厚な甘みを味わえるという。5月下旬から6月下旬に出荷のピークを迎える。
午前7時過ぎに始まった競りでは、競り人らの威勢の良い声が響いた。最高値のマンゴーを仕入れた福岡県春日市の南国フルーツの広瀬駿さんは「難しい天候の中、かなりいい出来ではないか」と話した。
太陽のタマゴは糖度15度以上、重さ350グラム以上といった条件を満たしたマンゴー。今年は218戸の農家が栽培し、約880トンの生産を見込む。宮崎県果樹振興協議会マンゴー部会の横山洋一副部会長は「生産者が愛情込めて作った。全国においしさが伝わってほしい」と笑顔を見せた。