
藤井社長(中央)からキメラのものづくりについて説明を受ける一行
製造業を中心とした中小企業を支援するNCネットワーク(東京)の登録企業8社が7日、室蘭市内の企業などを視察した。参加者は「鉄のまち」室蘭を支えるものづくり技術への関心を高めた。
NCネットワークは製造業に特化したホームページ制作や技術動画を通したPR方法のアドバイス、ビジネスマッチングなどの事業を行っている。また、企業間交流や加工技術を学ぶ機会として10年以上前から各地域の企業視察を行っている。現在は1万5千社以上が登録している。
この日は精密金型加工のキメラ(本社室蘭市香川町)を視察。東京都や愛知県、広島県などから14人が訪れた。
同社の藤井徹也社長が電子部品や精密機械加工などの事業概要を説明。画像や3次元測定機を使ったり、工程内検査を徹底することで品質や工程管理につなげていることも紹介した。工場では実際に研磨する様子を見て回った。
NCネットワークのグローバルマーケティング部の金澤亜希子部長は「多くを学べる機会となった。参加者同士の情報交換できる場を設けることができた」と振り返った。藤井社長は道内外の企業が訪れたことで「多くの方とつながりを持つことができて良かった」と話した。
そのほか、一行は室蘭工業大学ものづくり基盤センター(水元町)も視察した。