
私が現在行っている起業家や創業支援は、過去のキャリアと興味が重なり、今に繋がったという背景があります。新しいアイデアを形にする一生懸命な人や企業のそばでサポートすることが好きで、その気持ちが今の活動へと繋がりました。そんな中、今回ご縁があり、横浜未来機構主催「YOXO FESTIVAL」を紹介させていただく機会をいただきました。横浜の未来を感じさせるイベントですよ。
「YOXO FESTIVAL」(読み方は「よくぞフェスティバル」)は、横浜市のスタートアップ・エコシステムを活性化するために開催されるイベントで、2023年にスタートし、今年で3回目。このイベント名にもついている「YOXO(よくぞ)」は「横浜クロスオーバー(YOKOHAMA CROSS OVER)」の略称として、異なる領域や組織が交差し、新たなイノベーションを生み出すことを表しています。横浜市は政府主導のスタートアップ支援拠点として、重要な都市としても注目されています。こういった背景から、イベントは企業同士のつながりももちろん、一般にも開かれていて道行く人も横浜の「未来」が体感できます。
担当者のお話を聞いて知ったのですが、横浜市、特にみなとみらいエリアには「技術者・研究者」(企業も含め)が多くいます。このイベントの前身は、某大企業が技術の発表の場や文化祭的な意味合いで行っていたそう。すでにイノベーションの文化が根付いていました。
「YOXO FESTIVAL」のエリアでは、未来に向けた技術やアイデアが並び、ワークショップや展示では、参加者が自由に触れたり質問をしたりして賑わっていました。ただのイベントではなく、フィードバックを得て、また新たな可能性を生み出している、そんな場にもなっています。
横浜は「大きな田舎」と表現されることがあります。私も地元を離れ田舎から神奈川県にきて横浜市に住みましたが、なぜかすぐに居心地がいいと感じました。東京の大都会とはまた違った、ゆったりとした余白や時間というものを住んでいて感じます。
担当者渡邉巧さんの言葉で「先進性を持ちながらもどこかゆったりと穏やかな雰囲気が漂うこの街は、ウェルカムな空気にいつも包まれています。例えば、街中でロボットが普通に歩いていても、まったく違和感がない。この独特の感覚は、横浜のポテンシャルを感じさせます。人々が挑戦しやすい環境が整っており、それが「YOXO FESTIVAL」にも表れています。」この言葉に、横浜市の全てが詰まっていると感じました。街全体がイノベーションを感じさせる場となり、街全体が活気付いて良くなっていく、そんなことができるのかなと。
このイベントを通して、私自身も新たな視点を得ることができ、横浜をより深く愛するようになりました。横浜は、単なる都会ではなく、未来に向けた挑戦を、企業だけではなく住民も観光客も訪れた誰もが一緒にできる場所でした。可能性が広がっていて、今後どのように成長していくのか、その過程を住みながら見ていけることが楽しみです。
(稲葉美菜子・いなば行政書士事務所)