日本プロスポーツ大賞の授賞式後、記念写真に納まる(左から)大の里、小田凱人、北口榛花、DeNA・三浦監督=29日午後、東京都内のホテル
日本プロスポーツ協会は29日、2024年の「日本プロスポーツ大賞」に、パリ五輪の陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)を選出した。北口は東京都内で行われた授与式後に「うれしさと同時に責任があると思っている。もっと輝くためにどうしたらいいかを日々考えている」とにこやかに語った。
ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥(大橋)、柔道男子66キロ級で五輪2連覇を果たした阿部一二三(パーク24)、パリ・パラリンピックの車いすテニス男子シングルスを制した小田凱人(東海理化)に殊勲賞が贈られた。最高新人賞にはパリ五輪体操男子3冠の岡慎之助(徳洲会)が選ばれた。
◆―― 首相、北口榛花選手を称賛 「ビッグスローに感動」
石破茂首相は29日、東京都内で開かれた日本プロスポーツ大賞の授与式典に出席した。大賞を受賞した、パリ五輪陸上女子やり投げの金メダリスト北口榛花選手に内閣総理大臣杯を手渡し「優勝を決めたビッグスローにはたゆまぬ努力が見え、国民に大きな感動を与えた」と称賛した。
試技の合間に見せる笑顔が印象的な点に触れ「世界の頂点に挑むプレッシャーの中でも、何事も楽しんで挑戦する姿勢を示してもらった」と指摘。「すてきな笑顔の北口さんのように、全ての人が自分の夢に挑戦する『楽しい日本』を目指したい」と自身が力を入れる政策もアピールしていた。