文科相の大学入学資格付与校指定を受けた、北海道シュタイナー学園いずみの高等専修学校
◆―― 全国初、今春の卒業生から
【豊浦】北海道シュタイナー学園いずみの高等専修学校(豊浦町東雲町、市川貴弘校長)が、大学入学資格付与指定校として、文部科学相から指定を受けた。子どもの個性や発達を重んじるドイツ発祥のシュタイナー教育を取り入れる高等専修学校として全国初。今春から大学進学を希望する生徒が、高校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)などを免除されるため、負担軽減が見込まれる。
同学園によると、これまで同専修学校卒業時の学歴は中卒。大学進学を希望する生徒は、高校卒業程度の認定試験や他の高校にも通うダブルスクールで、別途高卒の資格を得る必要があった。今回の文科相指定で、生徒たちはこうした負担が解消される。
また、昨年4月には幼児教育を行う「こどもの園」が学校法人の付随事業となり、保護者の要望が多かった幼児から高校過程の15年間のシュタイナー教育理念に基づいたカリキュラムが可能になった。
シュタイナー教育を導入する高等専修学校としては全国初めて。高校、または高等課程のある学校法人としては、神奈川県相模原市にある小中高一貫の「シュタイナー学園」に次いで国内2校目。
市川校長は「生徒たちに学びの選択肢や学習に集中できる環境を用意できた」と期待する。
問い合わせは同校のホームページhttps://hokkaido-steiner.orgにするとよい。