
湖畔周辺でごみを拾う参加者
【洞爺湖】毎年多くの観光客でにぎわう大型連休を控え、洞爺湖町の洞爺湖温泉では17日、地元の観光団体など関係者らが観光スポットを清掃・整備し、歓迎の準備を整えた。
◆―― 洞爺湖温泉観光協会など清掃
洞爺湖ロングラン花火大会を前に、洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)と花火業者のTAIRIN(小樽市、鳴海正之代表取締役)、ヤマニ小原煙火(北広島市、小原德子代表取締役社長)の2社は、湖畔遊歩道で恒例の清掃活動を実施。期間中は大勢詰めかける観覧場所の美化に貢献した。
15人が参加。火ばさみとバケツを手に遊歩道を歩き、たばこの吸い殻やデザートスプーンなどを拾い集め、30リットルごみ袋3袋分を回収した。
鳴海代表取締役は「新たな気持ちで花火を打ち上げたい。きれいになった遊歩道を歩きながら楽しんでもらえたら」と笑顔で話した。
清掃活動は洞爺湖冬花火後の2、3月にも実施した。今年の洞爺湖ロングラン花火大会は28日にスタートする。
◆―― 洞爺湖町建設協会が整備
洞爺湖町建設協会(北島良人会長、17社)は、25日のオープンを間近に控えた「西山山麓火口散策路」(延長800メートル)を整備した。協会をつくる14社や町から40人が参加し、安全な火山学習の場づくりに汗を流した。
同協会のボランティア活動。散策路は2000年有珠山噴火で亀裂が入った道路、倒壊した家屋などを保存している。参加者は危険箇所前にトラロープを張り、木製のくい80本ほどを打った。来訪者が歩く散策路に敷かれた枕木は、同協会の事前調査で約460カ所の損傷が確認され、一つずつモルタルを流し、こてでむらなく補修していた。
北島会長は「前回噴火から今年で25年。皆で協力して作業した。ぜひ訪れて噴火の歴史を学んでほしい」と話した。