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噴火時の自治会の役割について学ぶ関係者
伊達市連合自治会協議会(大光巌会長)の2024年度研修会が19日、市内松ヶ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開かれた。参加者が前回噴火から25年を迎える有珠山の噴火時の自治会の役割について理解を深めた。
約50人が参加。冒頭、大光会長は噴火災害など「いつ起こるか分からない。日ごろから準備が必要」とあいさつした。講師の伊達市危機管理課の足立勇二課長は、有珠山が過去の傾向から20~30年の周期で噴火する可能性が高いことを説明した。
自治会の役割としては①緊急時の連絡②避難所の設置や運営③防災訓練の実施④住民に対する教育や啓発活動-のポイントを解説。特に避難所ではリーダーシップに期待し「避難所に知っている人がいることは安心感につながる」と協力を呼びかけた。
さらに有珠山噴火時には、市内の館山地区を挟んで長和や有珠地区などの避難地区と、受け入れ地区に分断されることを説明。「受け入れるための協力と避難してきた方々はより良い環境をつくる意識を持ってほしい」と述べた。
このほか研修会では、伊達警察署の廣瀬眞己生活安全係長が「特殊詐欺等の現状と被害防止対策について」と題し講話した。