今春開園予定の認可外保育園「すいれん」のチラシ
登別市内で病院付属以外では初となる認可外保育園「すいれん」が今春、若草町に開園する。運営する一般社団法人愛育協会(佐々木いづみ代表理事)が、0~2歳児を対象に、保護者と子どもに寄り添い、働きながらでも安心して子育てができる環境を整備する。現在、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
同法人は昨年4月に設立。佐々木代表は、自身の子育ての経験から保護者が安心して子どもを預けられる場の必要性を強く感じ、保育園の開設を決めた。園舎として、若草町4の空き物件を取得。目と鼻の先には若草中央公園が立地し、自然に触れながら遊び、体を育てていくことを目指す。
保育理念には「子どもたちの生きる力をより豊かに強く育むためにたくさんの愛と笑顔で子どもが主役になる保育」を掲げる。生後120日目から対応し、市内をはじめ、室蘭など近隣の乳幼児も受け入れる。
園内は年齢別に3区分をパーティションで仕切り、園のどこにいても子どもが見守れるようにする。また、おむつや着替えなど、日常の保育に必要な物は園で用意する「手ぶら保育」を実施し、保護者の負担を軽減。佐々木代表は「保護者の要望も可能な限り対応していく」と話す。
佐々木代表は保育園を通じて「地域の保護者同士のつながりや助け合えるコミュニティーを形成したい」と目標を語り、「今まで自分が学んだ脳科学などの面から、寄り添える園を目指していく」と話している。
また、昨年12月13日から開始したCFは、設備費150万円を目標に今月31日まで募っている。最初の目標額50万円は、開始初日に達成し「子育てに対し、同じ思いを持っている人や応援してくれる人たちの多さに驚いている。ありがたい」と佐々木代表。「仕事や育児を頑張っている保護者や、未来ある子どもたちのために賛同してほしい」と呼びかける。
保育の受け入れは、平日と土曜日の午前8時~午後6時(同7時まで延長保育あり)。問い合わせは2月以降、佐々木代表の携帯電話090・1558・7889へ。CFは組成サイト「キャンプファイヤー」(QRコード)から。