市内で収穫された稲わらで、しめ縄をなう役員ら
伊達市大町の相馬神社(畔蒜稔宮司)は18日、本殿の紋幕に取り付けるしめ縄作りを行った。役員ら10人が新年の平穏を願い、年越しの準備を整えた。
新型コロナウイルス根絶を願い、2020年から始まった行事。市内の農家から今季収穫した稲わら約50キロが提供された。役員らは「もっと力を込めて」などと声を掛け合い、3束に分けた稲わらを両締め。長さ約6メートルを手際良く仕上げ、紋幕を新年の装いにした。
初参加の南稀府町の農業、矢元信一さん(74)は「来年の豊作を願って取り組んだ。作るのは難しかったが、出来上がりは感無量」と達成感をにじませた。
橋本久仁彦副総代長は「100周年を終え、新たなスタートを切った1年だった。参拝客がコロナ前に戻りつつある。無事過ごせたことに感謝」と振り返った。
古来から稲には霊力が込められているとされ、しめ縄は厄除けや俗世との境界として鳥居や社殿などに取り付けられる伝統文化。同神社では下旬から、お守り作製も始まる。