みんなのフェスタで職員が着用したTシャツにはロゴマークがあしらわれていた
まち挙げて節目を祝う
「いいTシャツでしょう」。9月7、8の両日、室蘭市祝津町の白鳥大橋近くで行われた、室蘭商工会議所創立100周年アニバーサリーみんなのフェスタと商議所創立100周年室蘭市自衛隊協力会創設60周年記念自衛隊フェスタ。商議所職員らが着用した服には「百」と描かれたおそろいのデザインがプリントされている。そこには「室蘭商工会議所創立100周年『明日のために』をこれからも」のメッセージとともに-。
100周年を記念したロゴマークだ。お祝いムードの盛り上げへ会員事業所のほか全国から公募。168作品が集まり、3段階の審査を経て、広島県在住の内畠史貴さんの作品が選ばれた。
漢字の「百」を横に配置した構図。文字の一部を扉に見立てて、未来へ開いたり、向こうには明るい未来が待っている-との願いが込められており、周年事業のチラシやポスターなどに活用された。
みんなのフェスタは、例年開催している会員交流フェスタの拡大版。会員事業所が集う従来方式に加え、市民にも広く参加できる企画にした。同時開催の自衛隊フェスタ、スワンフェスタも同じ日程で行われ、3フェスタそろい踏みで盛大に盛り上げた。会員事業所の商品を並べる「かいぎしょ いち まる マルシェ」や大抽選会、フィナーレを飾った夕暮れの空を彩ったスカイランタンなど、趣向を凝らした内容で好天にも恵まれ終日にぎわった。
これまで多くの主催、協賛事業が行われてきた。今夏行われた第78回むろらん港まつりでは、幕開けを飾る花火大会を「むろらん港まつり協賛 室蘭商工会議所創立100周年記念・室蘭民報社納涼花火大会」と題して開催。商議所が室蘭・わかすぎ学園の子どもたちや海上自衛隊護衛艦「すずなみ」の乗組員、室蘭市自衛隊協力会、商議所会員らを招き、花火本部横に設けられた専用席で観覧してもらった。
40年前の創立60周年時に測量山唐松平近くに埋設されたタイムカプセルは無事掘り起こされ、当時の資料や市民からのメッセージカードなどが入っていた。今月30日にタイムカプセル同窓会と題して展示し、返却する企画を行う。
「いま、私たちは、先人の築いた輝かしい歴史の重みを痛感し、子孫のために明るい未来を建設するため、郷土室蘭の活力ある再生に努力している」。埋設した場所の近くに立つ看板には、当時の藤田健一会頭が寄せた一文が記されている。地域発展を掲げる商議所の当時から変わらぬスタンスだ。
2024年11月6日。室蘭商議所は、創立100周年の節目を迎える。