表彰状を手にする「ジオ友」の三松代表理事
◆―― 減災文化伝承、他団体との交流たたえる
NPO法人有珠山周辺地域ジオパーク友の会(ジオ友、三松三朗代表理事)が、NPO法人日本ジオパークネットワーク(JGN)から表彰を受けた。減災文化の伝承や教育の実践、さらに積極的な他地域への訪問交流などが高く評価された。
「ジオ友」は2004年に任意団体として活動を開始し09年4月30日に法人を設立。洞爺湖有珠山ジオパークの活動を住民の立場から実施することで、住民とジオを結びつける役目を担う。
会員数は188人(3月21日現在)。これまでに登山会や「洞爺湖有珠火山マイスター」の受験者のリクルートなど減災の取り組みを推進。過去10年間で道内外のジオパーク17地域、延べ388人を派遣し他地域と交流、見聞を広げてきた。
今回全国で3団体1個人が受賞。表彰式は先月30日、青森県むつ市で行われた「第14回日本ジオパーク全国大会下北大会」で開催された。三松代表理事、三松靖志事務局長らが出席した。
三松代表理事は「火山を舞台に顔が見える関係でいられることがありがたい。来年は十勝岳ジオパークで全国大会が開かれる。オール北海道で盛り上げたい」と笑顔。靖志事務局長は「地道な活動が評価されてうれしい。今後もほかの地域の模範となれるよう頑張りたい」と気持ちを新たにした。