室蘭・追直漁港に初水揚げされた秋サケ＝７日午前５時半ごろ

　胆振管内の秋サケ定置網漁が解禁され、室蘭市の追直漁港では７日、初水揚げが行われた。室蘭漁協によると、漁獲量は昨年と同程度の約２０キロほどだった。８日には沖合にも網を仕掛け、水揚げを本格化させる。

　胆振管内の秋サケ漁は１日に解禁。室蘭漁協は４日に網を設置した。７日は午前２時半に出港し、網を引き上げ同５時半に帰港した。サケのほか、ブリやイナダが降ろされ、漁業者が選別作業を行った。近年増えているブリは約３００キロだった。

　北漁丸（１９トン）船頭の淨法寺由美さん（７６）は海水温が２３度と高かったことに触れ「まだまだ（海水温が）高くてサケが少ない。今後に期待したい」と話した。最盛期は１０月を見込んでいる。

　道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場（恵庭）によると、今年の来遊予測は胆振地区が１６万２千匹（前年比７３・６％増）、噴火湾地区が５万２千匹（同１４・８％減）だという。西胆振海区の漁期は「室蘭市地球岬－むかわ」が１２月３日まで、「地球岬－豊浦」が同１５日まで。