
ゴールデンウイークが始まり、大勢の来場者でにぎわう大阪・関西万博の入場ゲート=26日午前、大阪市此花区の夢洲
◆―― 交通混雑、分散傾向に
26日からゴールデンウイーク(GW)に入り、最初の土日を迎えた。全国の行楽地がにぎわい、大阪・関西万博などのイベントには多くの人が訪れた。航空各社の国際線では、海外旅行客らの出国がピークに。今年は長い休みを取りづらい曜日の並びとなっており、交通機関の利用は分散傾向で、下りの混雑ピークはGW後半の5月3日ごろの見通しだ。
25日時点で一般来場者数(速報値)が100万人を突破した大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(大阪市)は快晴。ゲート前では、日傘を手に開場を待つ人が多く見られた。家族5人で訪れた静岡市の会社員大勝和加奈さん(46)は西陣織を使ったパビリオンの外観を見るのが楽しみと笑顔。広島県福山市の会社員中村修一さん(57)は米国館の展示「月の石」を目当てに妻と訪れ、「盛況の様子を見たいと思い、大型連休初日を狙った。楽しみたい」と話した。
成田空港は旅行客らでにぎわった。千葉県浦安市の会社員宇田川英里香さん(35)は家族4人でグアムに行くといい「ゆっくりしたい」と話した。息子の優孝ちゃん(5)は「楽しみで寝られなかった」と声を弾ませた。水戸市の会社員佐藤建太郎さん(24)はフィリピン・セブ島へ。「ジンベエザメと泳げるシュノーケリングを満喫したい」と笑顔を見せた。
東京駅は大きな荷物を抱えた人たちで混み合い、駅弁の売店には行列ができた。長男が住む滋賀県に行くという東京都江戸川区の会社員佐藤公一さん(54)は「やはり普段の週末とは違う。切符を事前に予約しておいてよかった」と語った。
JR旅客6社の9日時点の集計では、25日~5月6日の新幹線、在来線の指定席予約が前年と同水準の285万席。高速道路各社は同期間、10キロ以上の渋滞が378回発生すると予測した。
航空各社が18日に発表した26日~5月6日の予約状況では、国内線が前年並みの284万3千人で、国際線は前年比12%増の62万5千人だった。