
スーパーアークス室蘭中央店に設置されている相談ブース=8日
物価高騰による家計負担の軽減などを目的とした室蘭市のプレミアム付き商品券「らんらんPay2025」の販売が始まった。割増率20%の商品券で、早速購入したり、各販売所に設けられたブースでデジタル券専用のアプリについて相談する市民の姿が見られた。購入予約はすでに締め切られている。
商品券は1枚5千円で販売し、6千円分の買い物などができる。利用期間は7日~7月31日で、6千円分のうち、5千円はスーパーや飲食店など約500店の全取扱店舗で使用可能。残りの千円は市内に本社や本店がある約400店のみでの使用となる。
販売期間は20日までで、スーパーアークス室蘭中央店やホームストア輪西店、イオン室蘭店などで購入可能。白鳥台ショッピングセンターハックでの購入については13日まで。それぞれの販売所では、市職員が専用アプリの取得方法や操作方法の相談に応じるブースが設けられている。
スーパーアークス室蘭中央店(中央町)では、サービスカウンターで販売。8日には引換券を手にした市民が次々に訪れ、商品券を購入していた。
母恋南町の女性(88)はスマートフォンを機種変更したため、相談ブースでアプリについて確認。「親切に教えていただき、心強かった」と話した。小橋内町のパート従業員(67)は「いろんな物が値上げしている中、商品券は非常にありがたい」と笑顔を見せていた。
市などで構成する同商品券実行委員会によると、発行枚数10万枚に対し1万2122世帯から申し込みがあった。総申し込み枚数は10万4914枚で、枚数調整が行われての販売となった。問い合わせは同実行委、電話0143・50・6640へ。
◆―― 子ども1人に6千円、4500世帯に配布
室蘭市は、市独自の施策として子育て世帯に対し、むろらん応援プレミアム付きデジタル商品券「らんらんPay2025」を配布する。対象世帯の子ども1人当たり6千円分を配る。物価高騰の影響を受けている子育て世帯への支援、地域経済の回復につなげることを目的としている。
対象は、12月13日時点で室蘭市に住民登録のある2006年4月2日~24年12月13日までに生まれた子どもがいる課税世帯。約4500世帯に17日までに届くよう発送している。
申し込みは基本的に不要だが、24年1月1日~12月13日に室蘭市へ転入した世帯は5月30日までに申請が必要。商品券の使用期間は7月31日まで。スマートフォンを持っていない場合は紙券と交換できる。問い合わせは市子育て支援課、電話0143・25・2494へ。