
買い物客に千田さんに関する情報提供を呼びかける室蘭署員
室蘭市内で2001年、室蘭栄高校1年だった千田麻未さん(当時16歳)が行方不明になった事件から、6日で24年が経過した。室蘭警察署は、千田さんが最後に立ち寄ったとされる東町の室蘭サティ(現イオン室蘭店)入り口で市民らに情報提供を呼びかけた。
室蘭署員9人が参加。事件の概要と千田さんの顔写真をまとめたポスター、21年に37歳の容姿を推定して作成したシミュレーション画像を掲示し、買い物客に「情報をお持ちではないでしょうか」などと声をかけた。
千田さんは公立高校入試で休校日だった3月6日午後、白鳥台の自宅を出て、同店で友人と会った後、近くの「東町2丁目」停留所から中央町・工大循環線のバスに乗車。知利別町の「東通」停留所で下車したとみられるが、その後の足取りが分からなくなっている。
同署と道警は24年間で、延べ4万7579人の捜査員を動員。寄せられた情報は319件、昨年1年間では29件に上るが、「(千田さんに)似た人を見た」が大半で、今も有力な手掛かりはつかめていない。同署の杉田正刑事・生活安全官は「ささいなことでも良いので、知っていることがあれば情報提供してほしい」と呼びかけた。
千田さんに関する情報は同署事件対策室、電話0143・43・4220へ。