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「決勝レースを目指し全力で挑みたい」と意欲を燃やす七崎選手
スノーボードアルペン競技でプロ資格を持つ北海道大谷室蘭高3年の七崎凛帆選手(18)が、世界ジュニア選手権選考会(1月、鳥取県)中高生の部の「女子大回転」「女子回転」で見事優勝し、4日(日本時間)からポーランドで行われる同選手権に初めて挑む。プロ転向2年目での目標達成に「体感していない未知なる世界でとても楽しみ」と意欲を燃やす。
七崎を含むプロ選手8人が出場。「大回転」「回転」の2種目で2本のレースの合計タイムを競い、2位に5秒の大差を付け圧勝した。
昨年の選考会では涙をのんだだけに「コースのコンディションは悪かったが、2年分の思いもあり、緊張した」と振り返る。柔らかい雪に転倒しないよう、力まずに滑った。1本目で調子をつかみ、2本目は楽しめたという。
活動拠点の長野県の菅平高原で毎日4時間、約30本全力で滑り、硬い雪で練習を重ねている。「トップを目指し、一本一本大切に進んで抜け切りたい」と意気込む。
同選手権は15~20歳を対象にして4~6日に開かれる。七崎は本番までに、合宿や国内プロ選手のレース参加、トレーニングなどを行ってきた。
「室蘭から世界へ」を合言葉に後援会も立ち上がっている。「応援、協力に感謝している。大会に全力で挑み、代表に恥じない結果を出してきたい」
先月に室蘭市役所を訪れ、青山剛市長に出場報告した。「決勝レースを目指して全力で挑みたい」と力を込めた。