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「(仮称)室蘭やきとりの会」の設立に向けて議論する準備会
◆―― 4月の設立目指す
地元のソウルフードとして愛される室蘭やきとりの魅力を市内外に発信する「(仮称)室蘭やきとりの会」の設立に向けた準備会が18日、市内で会合を開いた。現在、4月の設立を目指し、準備を進めている。
同会は、室蘭やきとりのブランド化を行い、観光の振興と地域の食文化やまちおこしに貢献することを目的に設立する。準備会は、市内の飲食店経営者や市、商工会議所などで昨年発足。これまでに会合を重ね、室蘭やきとりとしての定義の確認や事業内容を協議してきた。
事業は会員向けの店頭のぼりのほか、ホームページや店舗マップの作成、地域に根付く食文化を認定する文化庁の「100年フード」への申請、インバウンド(訪日客)向け外国語表記のメニュー表作成などを想定している。
すでに市内各店舗を中心に設立経緯などの説明を実施し、会員参加を呼びかけている。準備会の中村卓也代表(やきとり伊勢広)は多くの市民らに親しまれているソウルフードを守っていきたいと強調。「先代の方々が引き継いでくれた室蘭やきとりをブランド化したい」と話した。
室蘭やきとりは、名物の一つで豚肉、タマネギ、洋がらしを使った串焼き。市内各店舗では継ぎ足しなどの秘伝だれで提供されており、昭和初期から市民らに親しまれている。
同会についての問い合わせは商工会議所、電話0143・22・3196へ。