
雪球用の雪を会場に搬入する重機
◆―― 準備着々、千人超出場へ
【壮瞥】壮瞥町の冬の一大イベント、第36回昭和新山国際雪合戦(一般社団法人国際雪合戦連合・NPO法人雪合戦インターナショナル主催)が22、23の両日、昭和新山山麓で開かれる。19日には試合用の雪球に使われる雪の搬入が行われ、開戦ムードが高まった。
実行委によると、今年も雪が少ないため、壮瞥町建設協会(小田由三会長)が協力。オロフレ峠(標高約930メートル)から雪の搬入を担った。大型ダンプカーが頻繁に往来。20台分の雪が「ドドド」と音を立てて積み上がった。木などを生かした球よけのシェルターやテントの設置も進められている。
堀口正章副実行委員長は「運営できるのは、ボランティアの協力があってこそ。選手、観客が試合を楽しめるよう、会場をつくっています」と多くの支えに感謝した。
今年の出場は一般71、レディース14、レジェンド6、ジュニア6チーム。従来のビギナーズは今回から「エンジョイ」に名称変更され、「想定の2倍」となる30チームからエントリーがあった。道内外から集結した総勢千人超が栄冠を競う。
開会式は22日午前8時15分から。初日は一般、レディースの予選リーグなどが行われる。23日は一般・レディースの決勝トーナメントほか、エンジョイとジュニア交流戦が実施される。観戦可能で、会場ではすり身団子を雪球に見立てた「雪合戦鍋」の提供もある。
問い合わせは実行委事務局、電話0142・66・2244へ。
◆―― 交流戦「優勝が目標」 地元児童連係磨く
小学生でつくるジュニアチームによる交流戦も23日に行われる。地元・NPO法人そうべつ地遊スポーツクラブ(千田重光理事長)の選手たちも、栄冠を目指して練習に励んでいる。
「前に出て」「球送りを素早く」。壮瞥中体育館で、阿部祥人監督の指示が飛んだ。試合形式で行われた一般チームとの練習日。子どもたちは雪球に見立てたボールを手に、球よけのシェルターを生かして見事な連係プレーを見せていた。
昨年に続き2回目の出場。今年のメンバーは野球経験者で構成されており、チームワークと送球の基礎は確かだ。千田鈴之助主将(壮瞥小6年)は「練習を重ねるたび、一斉攻撃のタイミングなどが上手になっている。目標は優勝」と意気込んだ。