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写真:ぶどうの木

2024/12/26 05:00室蘭

トップは「堀井氏衆院選不出馬」 胆振地方十大ニュース

記事写真メイン

 読者が選ぶ2024年胆振地方十大ニュースの上位10項目が決まった。

 トップは堀井学氏の衆院選不出馬。裏金問題に加え、香典を違法に配布した公選法違反により衆院議員を辞職した。4位に入った衆院選での与党過半数割れと併せて、政治とカネの問題で揺れ動いた1年を象徴する結果となった。

 3位は24時間営業の商業施設「トライアル」の室蘭出店。ショッピングカートにタブレット端末とスキャナーを搭載したスマートカートを導入し、レジの待ち時間を短縮するなど効率的な買い物を提供し、人気を集めている。

 5位はベンゼン問題和解。住民の健康問題に対する配慮はあったものの、被害者の会が求めた「社長直接の謝罪」は果たされなかった。

 7位は苫小牧市在住の開心那選手。パリ五輪スケートボード女子パークで2大会連続となる銀メダルを獲得した。8位の室蘭商議所100周年、9位に入ったホテルローヤルも12月に新たな運営会社DATTEL(ダッテル)が施設を購入し来春のオープンを見込むなど、明るい話題も多く見られた。惜しくも10位以内に入らなかったが室蘭ルネッサンスのライトアップ連続点灯1万3千日達成も、地域にとって明るいニュースだった。

 (景品当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます)

■上位10項目記事
 ①裏金問題で堀井氏衆院選不出馬

会見で衆院選不出馬を表明した堀井氏=6月

 自民党派閥の政治資金パーティーによる裏金問題で、堀井学衆院議員=比例代表道ブロック、いずれも当時=が2196万円のキックバック(還流)を受けながら収支報告書に記載していないことが判明。堀井氏は「有権者の信用と信頼を失墜させた」として衆院選の不出馬を表明した。

 7月18日に離党、8月に議員辞職した。その後、公職選挙法違反と政治資金規正法違反の罪で略式起訴。罰金と公民権停止3年の略式命令を受けて有罪が確定した。

 ②JR室蘭駅無人駅

10月1日から無人駅となったJR室蘭駅

 JR室蘭駅(中央町)は10月1日から駅員を配置しない無人駅になった。JR北海道によると、同駅は利用者の減少が続き、今後も利用拡大が見込めないことから9月30日に窓口業務を終了。同日夕方、同社関係者や利用客らが見守る中、無人化に向けた作業が行われた。

 同駅では、オペレーターに問い合わせながら購入できる自動券売機を設置したほか、無人化に合わせ、列車の運行状況やホームの様子を確認できるディスプレーを新設した。

 ③トライアル2店舗オープン

開店前から大勢の市民らが列を作ったトライアル室蘭東店=7月

 室蘭市内では、ディスカウントスーパーを展開するトライアルカンパニー(福岡市)が東町、本輪西町に相次いで出店。オープン日には多くの市民らが詰めかけ、にぎわいを見せた。

 7月の室蘭東町店のオープン前には約300人が列を作った。混雑緩和を図るため、入場制限がかかるほどの盛況ぶりだった。

 本輪西店は11月にオープン。両店ともに低価格が強みの24時間営業とあって、開店当初から市民らの注目を集めた。

 ④衆院選自公過半数届かず、山岡氏圧勝

実績と批判票を積み重ねて4選を果たした山岡氏=10月

 第50回衆院選は補選に続き、裏金事件への民意が問われる初の総選挙となった。自公には大きな逆風となり、過半数を割り込んだ。道内でも全20議席のうち野党が13議席を獲得。政権交代した2009年以来の躍進となった。

 道9区(胆振・日高)は、立民前職の山岡達丸氏が10万6007票を獲得。3期の実績に加えて無党派層や、自民の支持者離れの受け皿となり、前回に続いて選挙区勝利。自民新人・松下英樹氏らに大差をつけて4選を決めた。

 ⑤ベンゼン問題和解

室蘭市役所を訪れ、和解を報告する山口社長(右から2人目)=10月

 室蘭市高砂町1の給油所からガソリンが漏えいし、水道水からベンゼンが検出された問題。2022年8月に水道水へのベンゼン混入が判明してから、和解までに2年以上を要した。

 10月、給油所を所有するENEOS(エネオス、東京)の山口敦治代表取締役社長が室蘭市役所を訪れ、被害を受けた住民らと和解が成立したことを報告した。和解内容は慰謝料のほか、被害者への定期的な人間ドック実施や健康に関する相談窓口の設置などとなった。

 ⑥西日本排出PCB受け入れ

市議会議員協議会でPCB受け入れを表明した青山市長=6月

 室蘭市の青山剛市長は6月、市議会議員協議会で環境省から要請されている西日本で排出されるポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物が新たに見つかった場合の受け入れについて「条件を国が承諾することを前提に期限内での受け入れを受託する」と表明。7月に上京し、環境相に対し条件提示を行った。

 環境省によると搬入量は10月末時点で2686キロ。大半は安定器で、今後大型が出てくる可能性は低い。受け入れ時期は2025年6~7月の予定。

 ⑦開選手、五輪2大会連続「銀」

スケートボード女子パークで獲得した銀メダルを手にする開選手=8月

 今夏のパリ五輪スケートボード女子パークで92・63点を記録し、東京五輪に続き2大会連続となる銀メダルに輝いた開心那選手(16)=苫小牧市在住=。決勝では、前輪の車軸でコース縁を滑る得意の「ノーズグラインド」や壁を走る「ウォールライド」を成功させるなど、独創的な滑りで世界を魅了した。

 23日には、北海道から道民栄誉賞特別賞が贈られた。開選手は「また北海道にメダルを持ってこられて本当にうれしい」と喜びを語った。

 ⑧室蘭商議所創立100周年

地域経済の発展と課題解決へ100年の歩みを進めてきた=11月の祝賀会

 室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)が創立100周年を迎えた。1924年11月6日、道内5番目となる室蘭商業会議所として誕生。経済振興と課題解決へ商工界をリードしてきた。

 創立記念日である11月6日には室蘭市内で記念式典と祝賀会を開催した。来賓ら200人を前に、中田会頭は「歴史と伝統を受け継いで、100年を新たな出発点として、固い絆で『明日のために』をこれからも-を実現していく」と決意を新たにした。

 ⑨伊達・ローヤル破産

12月に伊達市の企業が購入した旧ホテルローヤル

 伊達市末永町のホテルローヤルを運営するローヤルが6月、新型コロナ感染拡大による利用者の減少などに伴い、札幌地裁室蘭支部から破産手続き開始決定を受けた。同ホテルは市内唯一の大規模な会合や宴会ができる場として活用されていただけに困惑が広がった。

 12月、建物を伊達の企業が購入した。新ホテルの名称は「DATTEL(ダッテル)」。旧ホテルローヤルの従業員を複数人雇用し、来年2月中に宴会部門、来春宿泊部門の開業を目指し、準備を進める。

 ⑩室蘭市内で火災相次ぐ

3人が死亡した室蘭市絵鞆町3の住宅火災現場=8月

 室蘭市内では8月、火災が6件発生した。このうち死者を伴う住宅火災は、月の後半に3件相次ぎ、同月だけで計5人の命が失われた。

 16日、絵鞆町3の平屋住宅から出火し、住人の男女3人が死亡。室内から灯油入りのポリタンクが見つかったことや、第三者の侵入形跡がなかったことなどから、3人のいずれかが放火した可能性も浮上した。

 その後、24日に知利別町2、28日に崎守町でも相次いで発生し、それぞれ1人が死亡した。

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