「2024年問題」への理解と対応を呼びかける室蘭運輸支局の担当者(左)
北海道運輸局室蘭運輸支局(相田悟支局長)の「トラック・物流Gメン」が11月27日、室蘭市内で啓発活動などを行い、荷主や元請け業者に対し、トラック・物流業界で人手不足の深刻化が懸念される、いわゆる物流の「2024年問題」への対応を促した。
この日、Gメンの担当者がスーパーアークス中島店(中島本町)の搬入口を訪れ、荷主の労働環境などを視察した。担当者は、荷物の積み降ろしの順番を待つ「荷待ち」を長引かせないことや、ドライバーに対しては運転に集中させ、店内まで荷物を運ぶよう求めないことなどを呼びかけた。市内のトラック事業者との意見交換も行われ、事業者側からはドライバーを守るために「荷主側への協力要請や啓発をさらに強化してほしい」との意見が出た。
室蘭地区トラック協会の鈴木勝会長は「働きかけは非常にありがたい。地域の物流を担うために協会としても働きやすい環境づくりに取り組みたい」と話した。
室蘭運輸支局の相田支局長は「荷主を訪問することで2024年問題への理解を示してもらえることも多いと聞いている。今後も関係機関と連携しながら取り組みを進めたい」と語った。