乾杯で室蘭商議所創立100周年を祝う出席者
6日で創立100周年を迎えた室蘭商工会議所。室ガス文化センター(幸町)で行われた記念式典に続き、室蘭プリンスホテル(中央町)で祝賀会を開催。出席者が杯を交わして懇親を深めた。
中田孔幸会頭のあいさつに続いて、鏡開きを実施。中田会頭や日本商工会議所の畠山一成常務理事、山岡達丸衆院議員、岩手・宮古商工会議所の花坂康太郎会頭ら21人が、「よいしょ」の合図で木づちを振った。青山剛室蘭市長の発声で祝宴に入った。
出席者からは、今後の地域経済振興へ期待の声が寄せられた。
日本製鉄北日本製鉄所の岸本将所長は、これまでの歴史に触れながら「今後も同じ室蘭で仕事をしていく中で、手を携えながら連携を図っていきたい」と語った。
日本製鋼所M&E室蘭製作所の上田奏所長は次の100年に向けてともに歩んでいきたいと強調。「さまざまな産業を育てるため、協力していきたい」と述べた。
室蘭市商店街振興組合連合会の菊地洋平理事長は「商店街が元気になることで、地域に住む人たちの心も豊かになる。さまざまなアドバイスをもらいながら、ともに発展していきたい」と話した。
◆――自ら禁句集紹介 永谷園・五十嵐会長が記念講演
記念講演でPDCAの手法を紹介した五十嵐氏
入社後に「思いがけないプロジェクトに参加することになった」として、生産体制の再構築に向けた工場の閉鎖や統合、新工場の建設、海外での企業買収に携わった事例を紹介。「いずれも喜んで取り組んだが、当時PDCA(品質改善を目的とする四つの業務プロセス)を身に付けていたら、コストパフォーマンスの良いスケジュールを組めたのではないか。悔やんではいないが若干反省している」とした。
PDCAを推進する例の一つとして、営業担当時代に考案した「禁句集」を紹介。「できないと言わずに、できるためにどうやるか。言葉と思考を変える運動に取り組んだ。単純だが、繰り返すことで雰囲気も変わり、可能性が生まれる」とした。
このほか趣味であるゴルフの上達を例えにPDCAを分かりやすく説明した。