地震や津波について、宇井氏を招いて行われた地域防災講演会
伊達市主催の地域防災講演会が伊達市松ヶ枝町の市防災センターで開かれ、北海道大の宇井忠英名誉教授が発生が懸念される北海道太平洋沖巨大地震による西胆振の津波被害に警鐘を鳴らした。
自治会役員など市民ら56人が参加。宇井氏は日本海溝と千島海溝に震源域を仮定した2パターンのシュミレーションを引用し「(両パターンとも)西胆振の震度は4~5弱」とした。「地震による被害は軽微」とする一方で「揺れが収まるまでが長く、家具が転倒、落下する可能性がある」と指摘。「揺れが落ち着くまでテーブルなど固い物の下に避難し、動かないで」と呼びかけた。
津波については陸地への到達の速さを強調。「見えてから逃げても間に合わない」とし、ハザードマップを活用した事前の避難経路の確認や実際に足で確かめることなどの大切さを説いた。
宇井氏は福祉施設職員らに向けた講演も行った。