放水体験を行う子どもたち
◆―― グッズ紹介、放水体験、講演…
室蘭市、市町内会連合会など主催の「室蘭市消防・防災フェスタ2024」が6日、本町のえみらんで開かれた。訪れた市民らは展示や体験、講演を通して、災害への備えや防災の重要性に理解を深めていた。
屋内1階には展示コーナーが設けられ、市内のインフラ企業や放送局、通信会社など11の団体が出展。レトルトカレーやお菓子といった非常食や、ポータブル電源などの防災グッズを紹介した。室蘭民報社もブースを設け、有珠山噴火や胆振東部地震、能登半島地震を報じた当時の朝刊、夕刊、号外を掲示したほか、緊急用組み立てトイレや非常用飲料水袋などのグッズも並べ、来場者に災害対策の必要性を訴えた。2階のDENZAI環境科学館では、小学生の参加者が手回しで発電できるライトを作製した。
屋外では、室蘭市消防本部がはしご車の試乗体験や放水体験などを行い、子どもたちの人気を集めた。また、市が防災連携協定を結んでいる岩手県宮古市から、トイレを備えた車が展示された。
元奥尻消防署職員で、現在は被災体験の講演活動に取り組む「命を守る大切さを語りつなぐ」の三浦浩代表は、自身の被災体験を題材にした紙芝居を交えた講演で津波の教訓を伝え、市民の関心を集めていた。
防災フェスタは2019年から毎年開催し、今年で6回目。市民参加型イベントを通して防災知識を高め、地域の防災力を高めることが目的。
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