毎週開催し好評の元気市

　設立から２周年を迎えた登別市の青果問屋「ＭＯＮＯ」（大谷賢市代表取締役）は６日、幌別町の同社流通拠点施設で「秋の大収穫祭」を開催する。新鮮な秋の味覚の格安販売をメインに、飲食の提供や抽選会など多くの人が楽しめる企画。「日ごろの感謝の気持ちを少しでも還元したい」と準備を進めている。

　毎週土曜、規格外野菜などを販売している「元気市」をスケールアップする。家族連れでも楽しめるイベントを盛り込んだ。

　旬の野菜や果物が並ぶ。ジャガイモやタマネギ、ブドウやカキ、ミカンなど。タマネギは約２キロ２００円、シャインマスカットは１房千円（いずれも税込み）で販売予定。そのほか詰め放題なども用意する。

　同社は元仲卸業者など４社が共同出資して設立。それぞれが独自ルートで全国から商品を仕入れている強みがある。

　地域還元などを目的に始めた「元気市」は、手頃な価格と新鮮さが売り。徐々に認知度が高まり、現在はオープン前から車が並ぶ。地域住民だけなく、市外からも多くの人が訪れている。

　昔ながらの対面販売も人気の一つ。閉じこもりがちな高齢者らは「ここで会話ができるのが何よりも楽しい」と言ってくれるといい、調理の仕方などを話題に交流の場にもなっている。

　「物価高の今、少しでもみなさんの力になりたい」。同社取締役の丹野邦彦さんは大収穫祭を企画した趣旨をそう話す。「縁あってこの地で商売をさせていただいている。少しでも地域を元気づけることができたら」と多くの来場を呼びかける。

　イベント盛りだくさんの会場には、テーブルと椅子を用意。キッチンカーが並び、焼き鳥なども提供予定。場内で使える２千円分のチケットを販売し、紅白まんじゅうのプレゼントや温泉宿泊券が当たる大抽選会も実施する。キッズダンスやよさこい、ライブなど多彩な企画となっている。

　場所は旧国道沿い。開催時間は午前９時～午後４時。雨天決行。大抽選会は午後３時。詳細はインスタグラム＝ＱＲコード＝で紹介している。問い合わせはメールアドレスtan1980to5020@gmail.comへ。