1日から本格運用を開始する新中間処理施設「西いぶりエコファクトリー」
◆―― 5日完成式典
西いぶり広域連合(連合長・青山剛室蘭市長)の新中間処理施設「西いぶりエコファクトリー」(室蘭市石川町)が1日、本格運用を開始する。新施設で室蘭、伊達、豊浦、壮瞥、洞爺湖5市町のごみの受け入れが始まる。
新施設は2022年3月、既存のメルトタワー21に隣接する場所に着工した。構造規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造り5階建て。延べ床面積は約1万800平方メートルとなり、現施設と比べて約千平方メートル縮小した。事業費は約228億円。
エネルギー回収型廃棄物処理施設階段状の火格子(ストーカ)の上でごみをゆっくり動かしながら完全燃焼させて灰にする「ストーカ式焼却炉」を採用。850度程度の熱で処理するため、ダイオキシン類を排出基準値以下に抑える。1日に可能な処理能力は149トン。
高効率の発電システム導入と送電線の増強により、既存施設の1・5倍の発電が可能となるため、「げんき館ペトトル」や「リサイクルプラザ」のほか、余剰の電力(約610万キロワット時)を室蘭市内の公共施設へ供給する「ごみ処理発電地産地消事業」を行う。
地域の小学生や住民が展示物やクイズを通してごみ処理施設の仕組みや環境について学ぶことができる見学コースも設けられている。
また10月から持ち込みをする場合のごみ処理手数料が変更する。これまでは100キロまで500円(100キロを超えた場合は10キロごとに50円)だったが、今後は10キロにつき180円に値上げする。
完成記念式典は5日午前10時から現地で開かれる。関係者らが出席しテープカットや式典が開かれ、見学会が行われる。
ごみを直接持ち込む場合の問い合わせは同ファクトリー、電話0143・59・7030へ。