兵庫県庁に登庁する斎藤元彦知事=27日午前
兵庫県議会で不信任決議を受け、30日で自動失職し出直し選挙へ出馬すると表明した斎藤元彦知事は27日、失職前最後となる登庁時に記者団の取材に応じた。11月10日や17日に投開票が見込まれる知事選に向け「一からの出直しになる。やるしかないという思いだ」と決意を示した。
最大会派自民党は同日、知事選での対抗馬擁立に向け検討会を非公開で開催した。早期の候補者決定を目指しているが、これまでに出馬を打診した県の現役幹部らに固辞され難航。名前が挙がっている県内の市長経験者や官僚らを含めて選定の議論を進める。
不信任決議は19日に全会一致で可決。斎藤氏は議会解散しないと表明しており、地方自治法に基づき30日に自動失職する。27日の登庁時は「組織や政党の支援がない中で厳しい道のりになる。街頭に立つとお叱りを受けるだろうが、改革に向け県政を引き続きやらせてほしいとの思いを伝えられたらいい」と述べた。
午後に県幹部との政策会議に出席する予定。
前回選では自民や日本維新の会の支援を受けて初当選したが、今回は政党の力を借りず選挙戦に挑むとしている。