閻魔伝説の看板に目を通す幌別東小の児童たち

　「登別温泉入浴体験」が、幌別東小学校の児童たちを対象に行われた。秋の装いになりつつある地獄谷などを散策した児童たちは、地元が誇る温泉を満喫し、市内の自然や産業を学んでいた。

　市内の小学生を対象にした登別市教育委員会の事業で、温泉入浴などの体験を通し地域社会を大切にする心を育むことが目的。１９９６年度から郷土について学ぶカリキュラムがある、小学３年生を対象に行っている。

　同校の８人がのぼりべつ酪農館を見学したほか、温泉街や地獄谷を散策した。閻魔堂の前では「登別温泉は世界でも有名な場所で外国の人たちがたくさん来ます」など教員の説明を真剣に聞いていた。

　その後は花鐘亭はなやで弁当を食べ入浴。温泉を楽しんだ後は従業員に「１日の来客数は」「温泉の特徴は」などと質問。おもてなしの心や接客を学んだ。

　佐野美月さん（８）は「温泉には初めてきました。はなやのお部屋では冷蔵庫にジュースを用意しておくなど、お客さんへの心配りを知ることができました」と振り返った。

　入浴体験は登別温泉街各ホテルの協力を得ながら、１０月２５日まで各校で順次行われる。