大協室蘭工場内を見学する室蘭工業高校の生徒
胆振総合振興局主催の「胆振地域ものづくり企業現場見学会」が、室蘭市内であった。室蘭工業高校1年生20人は、ものづくりを行う地元企業の業務内容に理解を深め、就職へのイメージを膨らませていた。
見学会は、胆振地域の高校生を対象に2017年から実施。室蘭、苫小牧の両市で就職意識の醸成を図ることを目的に行っている。今回は室蘭市内は楢崎製作所(崎守町)、大協室蘭工場(香川町)、永澤機械(東町)の3カ所を訪れた。
うち、学校などの木製家具を製造する大協室蘭工場では、山田匡宏工場長が工場内を案内。同社が手がけるオーダーメード家具の製品や製造工程について説明し、材料の切断や仕上げ、表面加工の作業を見学した。
また山田工場長は、今年導入した木材を切断するドイツ社製のスライドソーを紹介。カメラシステムの安全装置やデジタル表示による寸法設定を搭載していることに触れ「誰でも安全に作業ができる」と強調した。
建設科の中山航太朗さん(15)は「ものづくりは難しいイメージだったが機械化もあり、働きやすさを感じた」と振り返った。先輩社員との意見交換もあり「働くイメージができた」と話していた。