パリ五輪に臨むサッカー男子U―23日本代表メンバーを発表し、写真に納まる大岩監督(左)と日本サッカー協会の山本ナショナルチームダイレクター=3日、東京都内
日本サッカー協会は3日、原則23歳以下で争うパリ五輪の男子日本代表に細谷(柏)藤田(シントトロイデン)ら18人を選出した。3人まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手は選ばなかった。OA枠が不在なのは、1996年アトランタ、2008年北京の両大会以来。
最終予選で主力だった室蘭出身の松木(FC東京)は外れた。海外組は6人で、三戸(スパルタ)斉藤(ロンメル)らが入った。国内組はJ1首位の町田の平河や藤尾のほか、荒木(FC東京)らが名を連ねた。大岩監督は東京都内で記者会見し「決勝に進む、金メダルを奪うという目標の下、戦っていきたい」と意気込んだ。
8大会連続12度目の出場となる日本は1968年メキシコ五輪の「銅」以来のメダル獲得を目指す。1次リーグは16チームが4組に分かれ、各組2位までが準々決勝に進む。26日の開会式に先立って始まり、D組の日本は24日にパラグアイ、27日にマリ、30日にイスラエルと対戦する。
チームはマルセイユ近郊で調整し、17日に開催国として五輪に出場するフランスと強化試合を行う。
◆―― 室蘭出身・松木選外、移籍の可能性
五輪最終予選で中盤の主力だった松木が落選した。代表を統括する山本ダイレクターは「移籍の可能性がある。確実に五輪期間に招集できる確約が取れなかった」と説明した。
フル代表の久保(レアル・ソシエダード)や鈴木唯(ブレンビー)も選外。6月の活動でフル代表ではなく、U―23代表に同行したGK鈴木彩(シントトロイデン)も外れた。山本ダイレクターは「(OA選手を含めて)チームで大きな存在で、必要とされているからこういう困難な状況になっている」と話した。