![記事写真メイン](/up/img/m/20240702131638219_7291997716.jpg)
えい航され、苫小牧市のフェリーターミナルに向かう旅客フェリー「シルバーブリーズ」=2日午後0時12分(共同通信社ヘリから)
2日午前1時5分ごろ、北海道苫小牧市の苫小牧港西港区に入港しようとしていた旅客フェリー「シルバーブリーズ」(8901トン)が座礁した。運航する川崎近海汽船(東京)によると、同日午前11時40分ごろに離礁した。苫小牧海上保安署は、乗客119人と乗員21人にけがはなく、浸水や油の流出もなかったとしている。
フェリーは離礁後、川崎近海汽船が手配したタグボート4隻にえい航され、西港区にあるフェリーターミナルに到着した。順次乗客を降ろす予定。苫小牧港の管理組合によると、他船の航行への影響はない。
海保によると、フェリーから午前1時20分ごろ「入港中に港口付近で乗り上げた」との通報があった。船体は消波ブロックに乗り上げていた。詳しい原因を調べている。現場付近の海域は当時曇っており、東の風2・0メートルだった。
川崎近海汽船によると、座礁現場はフェリーターミナルから約2・7キロ。シルバーブリーズは1日午後5時半に青森県八戸市の八戸港を出港し、2日午前1時半にフェリーターミナルに到着する予定だった。同社は2日と3日、シルバーブリーズを使った航路の運休を決めた。