―創業40周年を迎えました。創業当初を教えてください。
「1984年(昭和59年)、私が小学1年生の時に父を含む3人で、実家の1室でスタートした会社です。創業当初は大変だったと聞いていますが、友人、知人、親せきなど、いろいろな人の助けがあってやってこられたと聞いています。
40年という節目を迎えられたことを大変うれしく思うとともに、次の50年や60年に向けて頑張らねばという気持ちです。
私は2004年(平成16年)に入社し、20年いる中で、父と共にやってきた事を大切にしながら、これからも地域の発展に寄与していきたいと思っています」
―代表取締役就任からこれまでを振り返って。
「18年(平成30年)9月に代表取締役に就任しました。13年(平成25年)から父と共同代表としてやってきましたが、2人でやるのと1人でやるのでは全くの別物でした。
社員たちの協力の下、何とかやってこられました。これからも、まちの発展に寄与できたら、との思いで経営していきます」
お客様の『夢』を形に、設計から施工までご一緒に
―専門的な技術力や知識を有する高度外国人材として2人を採用しました。
「若い人の建設業の定着が低くなる中で、弊社ではベトナム人を高度外国人材として採用したり、人材紹介会社を使うなど、いろいろと模索しながら新しいことにチャレンジしています。採用したタン君とトゥン君はとてもまじめに業務に励んでおり、人柄も穏やかで勤勉。1年経過し、将来戦力になるための資格取得に向けても頑張っており、期待できる人材です。近い将来、ベトナム人の再雇用も視野に入れていくかもしれません」
熱心に建築作業に取り組むトゥン君(写真右)
―人出不足や資材高騰が課題になっています。現在の経営戦略は。
「資材の高騰は建設業界全体の話になりますが、高くなった中でも企業努力を続けていくしかないと思っています。一度高くなった資材などは、めったなことでは安くならないと思いますが、その中でも顧客満足度を高める工夫や努力をしていきたいと考えています」
―環境負荷低減に向けた取り組みについて。
「16年(平成28年)に『北海道グリーン・ビズ認定制度』に登録し、エコ認定企業として認定されています。21年(令和3年)にはSDGs宣言を策定し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に行っています。
また、40周年にあたり、国際認証規格のISO9001(品質)、14001(環境)の取得に向けた組織を作り、取得するべく動き出しています」
環境に関わる法令・規則の順守、産業廃棄物の低減・適正処理に努め、2016年に北海道グリーン・ビズ認定制度に登録し、エコ企業として認定されました。
―創業50周年に向けた目標を聞かせてください。
「代表取締役に就任して6年で、まだまだ若輩者です。経営者の諸先輩の話を聞きながら、足元をしっかり整えて1年1年頑張り、地域社会の持続的な発展に寄与できたらと思っています。会社としましても継続を礎にし、基礎を大事にして、より強い柱を形成していけたらと考えています」
2025年4月供用開始予定の登別市消防本部新庁舎
遠田建設の主な実績
遠田建設株式会社 代表取締役
遠田 耕治(とおだ・こうじ)
1978年登別市生まれ。2004年遠田建設入社、2013年共同代表を経て、2018年代表取締役に就任。