
34人が入講した野田・永山塾の開講式
現代写実絵画研究所の絵画教室「野田・永山塾」(永山優子塾長)の開講式が13日、伊達市館山町の市噴火湾文化研究所で開かれた。道内外から幅広い年齢層の受講生が1年間にわたって技術の向上を目指す。
国内を代表する写実画家で、顧問を務める野田弘志さんが創設した絵画教室。世界で活躍する芸術家の育成を目標とし、伊達観光物産公社が市の委託を受け運営している。
本年度は小中高校生対象の「画家育成コース」に伊達や室蘭、札幌などから8人。「大人の写実画コース」には横須賀市や札幌、幕別町などの26人が入塾した。年齢層は9歳~85歳。
開講式では堀井敬太伊達市長が「どんなに先端技術が進んでも、人の感性はなくならない。素晴らしい環境の下、皆さんの技術の向上、成長を祈ります」とあいさつ。永山塾長は「基礎のデッサンがあってこそ、素晴らしい作品が生まれます。モチーフの本質を見ようとする意識を」と基本の大切さを述べ、受講生を歓迎した。
開講に当たり、野田顧問は、ギリシャを起点とした芸術・文化の歴史に触れ、「一番大事なことは心の上にある精神や魂といった形にならないもの。本質とは、人間とは、生きるとは何だろう、と考えながら作品を作っていくこと」と呼びかけた。