
リニューアルした産科食
日鋼記念病院(室蘭市新富町)は、出産を予定している人への食事・産科食を全面的にリニューアルした。お産で入院している皆さんを「食」から応援したい-。そんな職員の思いから、栄養バランスが良く、バリエーションに富んだメニューが食べられるとあって好評だ。
同院では2023年にお祝い膳をリニューアルし、プレミアムな食事の雰囲気を病院で楽しめるカジュアルフレンチを提供している。脂質を抑えながら、高たんぱくでビタミンも豊富なメニューが用意されており、食べた人からは高い評価が得られていた。
産科食は産後ケア利用者の食事としても提供しているが、「量が足りない」「見た目がおいしそうではない」といった声が届いたことから、抜本的な見直しに踏み切った。
栄養管理科と病院の給食業務を担当するエームサービスの関係者らで検討を重ね、昨年12月にリニューアル。産後の回復を補助する栄養素を充足できて、女性が楽しめるメニューを中心に再構成した結果、見た目もカラフルで楽しいだけでなく、おいしいメニューに仕上げた。
産婦人科病棟の食事管理を担当している大石詔子管理栄養士は「朝食を中心にボリュームアップしながら、メニューには和洋中をバランスよく取り入れ、味と見た目ともに飽きずに召し上がっていただけるよう工夫した。食事の時間を楽しみにしながら、産後のひとときを過ごしてもらえれば」と話している。